賃貸物件に無料wi-fiを導入する際の費用

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近年、賃貸物件において無料wi-fiのニーズが高まっています。このような状況の中で、アパートなどの賃貸経営を行っているオーナーの中には、wi-fiの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。こちらの記事では、賃貸物件への無料wi-fi導入によって発生する費用について解説します。

賃貸物件への無料wi-fi導入費用

賃貸物件へ無料wi-fiを導入する際には、当然のことながら費用がかかります。ここで発生する費用は、主に初期費用と月々支払うことになる月額費用です。実際にwi-fiを導入することを検討してはいるものの、費用について気になってしまい導入が進められない、といったケースもあるのではないでしょうか。

ここでは、wi-fiを導入する際に必要となる初期費用や月額費用について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

初期費用

wi-fi導入にあたっての初期費用ですが、8戸ほどのアパートの場合を想定すると、設置工事を含めた初期費用はおよそ30万円が目安とされています。これはあくまで目安の金額で、依頼する会社や必要な工事の内容によって費用は変動することは念頭においておくべきですが、アパートの規模などによってはこの金額よりも低い金額でwi-fiを導入できる可能性もあるので、業者に見積もりを依頼して具体的な費用を確認しましょう。

また、現在ケーブルテレビが導入されている物件の場合には、初期費用をかけずにインターネットの導入が可能となるケースが多いため、それを活用するのも選択肢の一つです。こういった点についても、あらかじめ業者に聞きながら導入について検討していきましょう。

月額費用

wi-fiを導入した後の月額費用については、上記の初期費用と同様に8戸ほどのアパートを想定した場合、月々1万円程度が目安とされています。また、アパートの規模が大きくなれば月額費用が加算されるため、毎月2万円以上の利用料になることも十分考えられます。ただし、やはり契約する業者によって変わってくる部分となるので、あくまで目安として考えておいてください。

初期費用と異なり、月額費用は毎月発生する費用なので、その金額についてもあらかじめ見積もりを提示してもらい、導入について検討することが重要です。

導入費用は経費として計上可能

導入費用について覚えておきたいのが、導入時にかかった費用は経費として計上が可能であるという点です。不動産所得は総収入額から必要経費を引く形で算出されます。必要経費とは、賃貸経営にかかった費用が該当します。

今回解説しているwi-fiの導入にかかる費用も賃貸経営に関連する費用であることから、必要経費としての計上することが可能です。

賃貸経営における無料wi-fi導入のメリット

入居率の向上

現在はスマートフォンを日常的に使用することから、wi-fi環境が整っているアパートへの入居需要が高まっています。特に、1日のうち何時間もスマートフォンを使用する若い世代には大きな需要があるといえるでしょう。

そのため、物件探しを行う際に「wi-fiを導入している物件」という条件で探している人がいる可能性が高く、不動産屋で同じような物件を複数紹介してもらった時に、「wi-fiを導入している物件」と「wi-fiを導入していない物件」だった場合には、wi-fiを導入している物件の方が選ばれる可能性が高いといえるでしょう。

このような面から、所有しているアパートなどの物件にwi-fiを導入しておくことにより、入居率の向上が望めるといった点が大きなメリットといえます。

家賃の値上げに繋げられる

例えばwi-fiを導入していない物件に住んでいる人が自分でwi-fiの契約をした場合には、月々5,000円程度の利用料が発生することになります。しかし、物件にwi-fiが導入されていて無料でインターネットが利用できる場合には、個人での契約は不要となります。

その分、wi-fiを導入することで家賃の値上げを検討することも可能になってきます。例えば1,000円から2,000円ほどの値上げであれば、周囲の似た物件と比較しても、wi-fiを導入している方が選ばれやすいはずです。

1戸あたりで考えると少しの値上げ額ですが、全戸の合計で考えた場合には、その値上げ額の分をwi-fiの月額料金に充てられるでしょう。